同棲2ヶ月・146件の記録で分かった家事分担のリアルな見え方

同棲を始めてから、「なんだか自分ばかり家事をしている気がする」と感じたことはありませんか。 でも、その感覚は本当に正しいのでしょうか。 わが家では2ヶ月のあいだ、家事の記録をアプリでつけ続けました。 たまった146件の記録を「回数」で見た場合と「ポイント(重み付け)」で見た場合とで、家事分担の見え方がどう変わるのかを、実際の数字とともに紹介します。話し合いたいけれど何を根拠に切り出せばいいか分からない、という人にもヒントになるはずです。 ## 「自分ばかりやっている気がする」を数字で確認してみた 55日間(2026年6月2日〜7月26日)で記録した家事は146件。そのうち142件が「家事」ジャンルの記録でした。 「多い」「少ない」という感覚だけで話し合うと水掛け論になりやすいので、まずは感覚ではなく、カテゴリ別の件数として並べてみます。
カテゴリ件数割合
キッチン45件31%
洗濯物38件26%
料理32件22%
ゴミ出し16件11%
日用品5件3%
掃除機4件3%
お風呂3件2%
トイレ2件1%
整理1件1%
この件数だけを「自分」と「パートナー」で単純集計すると、比率は37%:63%になりました。 回数だけを見れば、たしかに偏りがあるように見えます。特にキッチンと料理を合わせると77件と、全体の半分以上を占めていました。 ### 洗濯は2日に1回のペースでほぼ均等に すべてのカテゴリが偏っていたわけではありません。洗濯物の記録は38件、約2日に1回のペースでした。 曜日を固定せず、気づいた方が交代で回していた結果、間隔はほぼ均等になっていました。タスクによって、分担のされ方はかなり違っていたのです。 同じ「家事」というくくりでも、偏りやすいタスクと均等になりやすいタスクが混在していることが、カテゴリ別に分けて初めて見えてきました。 ## 回数で分担を測ることの落とし穴 回数だけで家事分担を語ると、負担の重さが違うタスクを同じ「1件」として数えてしまいます。これが、話し合いを「多い/少ない」の言い合いにしてしまう原因の一つです。 「日用品の補充」と「平日の夕食づくり」を同じ1件として数えると、実際の負担感とのズレが生まれます。 一般的な目安として、タスクごとにかかる時間には次のような差があります。
タスク目安の所要時間
夕食の調理・片付け30〜60分程度
ゴミ出し5分程度
日用品の補充5〜10分程度
掃除機がけ10〜15分程度
こうして並べてみると、同じ「1件」という記録の裏にある時間の差が一目で分かります。どちらも記録上は同じ件数ですが、かかる時間や気力は大きく違います。 このズレに気づかないまま「自分の方が回数が多いのに」と感じ続けると、話し合いの土台がそもそも噛み合いません。 回数だけの管理でよくある行き違いとして、忙しい方が「今日は少ししかできなかった」と感じている一方で、記録上は同じ「1件」としてカウントされてしまうケースがあります。件数のズレだけを見て「やっていない」と受け取ってしまうと、実際にはただ担当している領域が違うだけ、ということも珍しくありません。 たとえば共働きで平日の帰宅が遅い場合、休日にまとめて重いタスクを引き受ける人と、平日に細かいタスクをこなす人とで、同じ「1週間分の家事」でも中身がまったく違う、という状況はよく起こります。 ## ポイントで見ると48%:52%——数え方を変えると景色が変わった 同じ146件の記録を、件数ではなく獲得ポイントで集計し直してみました。すると比率は48%:52%と、ほぼ互角になりました。 「回数」と「ポイント」では、まったく違う景色が見えてきます。 内訳を見ると、回数は少なくても料理など重めのタスクを中心に担当していた側は、1件あたり平均約7.4ポイントでした。もう一方は、日用品補充やゴミ出しなど細かいタスクを高頻度でこなしていて、1件あたり平均約4.7ポイントでした。 キッチンと料理で77件、全体の半分以上を占めていたことを思い出すと、この2カテゴリの重みが平均ポイントを押し上げていたことにも納得がいきます。
🏠 わが家の実測データ(LoGood記録より)
2026年6月2日〜7月26日(55日間)の記録では、記録回数の比は37%:63%でしたが、獲得ポイントでは48%:52%とほぼ互角でした。一方は料理など重めのタスク中心(1件あたり約7.4pt)、もう一方は細かいタスクを高頻度(1件あたり約4.7pt)というように、役割の違いが数字にも表れていました。
項目自分パートナー
記録件数の割合37%63%
獲得ポイントの割合48%52%
1件あたりの平均ポイント7.4pt4.7pt
### 「多い/少ない」ではなく「役割が違うだけ」だった ポイントという軸を1つ加えるだけで、「自分ばかりやっている」という感覚と、実際の記録との間にあったズレの正体が見えてきました。回数だけを見ていたときのモヤモヤの多くは、ここに原因があったのだと思います。 数字を並べてみると、どちらが多いか少ないかではなく、担当しているタスクの種類が違っていただけだと分かりました。 重いタスクを引き受けている側と、こまめなタスクを積み重ねている側、どちらの負担も同じように存在していたのです。 この「回数」と「重み」を分けて見る作業を、毎回手計算するのは正直大変です。LoGoodの「ポイント制」機能を使うと、Todoを完了するたびに自動でポイントが加算され、期間別・メンバー別にグラフで比較できます。今回紹介した数字も、この機能を使って集計したものです。 ## 回数だけの分担管理が揉めやすい理由(ケース別に考える) 回数ベースの管理が揉めやすいのは、負担感の違いが数字に反映されないからです。特に次のようなケースでは、ズレが大きくなりやすい傾向があります。 共働きで在宅時間がずれる場合は、家にいる時間が長い方に細かいタスクが偏りやすく、回数だけ見ると不公平に見えることがあります。帰宅時間の差が大きいほど、この偏りは目立ちやすくなります。 得意・不得意の差がある場合は、得意な人は早く終わらせられるため、回数は多くても負担感は少ないことがあります。逆に不得意なタスクは、回数が少なくても心理的な負担が大きくなりがちです。 引っ越したばかりの場合は、生活動線が固まっていないうちは、たまたま気づいた人がやる回数が偏りがちです。役割分担が決まっていない時期特有の現象といえます。 体調を崩しやすい時期がある場合は、一時的に片方の負担が増えるのは自然なことです。その期間だけを切り取って比較すると、実態とズレた印象になることがあります。 どのケースにも共通しているのは、「回数」だけでは見えない負担の差があるという点です。 回数と重みの両方を可視化できると、話し合いが「感情論」ではなく「材料をもとにした対話」に変わります。 ## 分担の見え方を変えるための、レベル別の工夫 いきなり細かく管理する必要はありません。無理なく始められるレベルから試してみてください。 最低限やることは、家事を思いついたときにメモしておくことです。それだけでも「回数」の感覚のズレは見えてきます。紙のメモやスマホのメモアプリでも十分で、特別な準備は必要ありません。 余裕があれば、カテゴリ別・重み付けまで記録してみましょう。回数だけでは見えなかった負担の違いに気づきやすくなります。 具体的には、次のような順番で試すとハードルが低くなります。 1. まずは1週間、気づいた家事をメモする(1件あたり数秒で終わります) 2. メモをカテゴリ別に振り分けてみる 3. 「重い/軽い」のイメージで簡単に点数をつけてみる 4. たまった数字を見ながら、2人で話す時間を作る 毎日つけるのが負担なら、週末にまとめて数字を眺めるだけでも十分です。完璧に記録しようとするより、続けやすい頻度を選ぶことが長続きのコツです。 これから同棲を始める人であれば、暮らし始める前に家事分担について話し合っておくことで、こうしたズレを減らしやすくなります。[同棲を始める前に決めておきたいことの記事](https://www.logood-life.com/blog/things-to-decide-before-living-together)で、話し合っておきたいポイントを詳しく紹介しています。 ## よくある質問 Q. 家事分担の理想の割合はどのくらいですか? A. 生活スタイルや働き方、得意不得意によって適切なバランスは変わるため、一律の理想比率はありません。回数だけでなく負担の重さも含めて、2人で納得できる形を探ることが大切です。 Q. 話し合いを切り出すタイミングはいつがいいですか? A. 感情的になっているときよりも、記録などの客観的な材料がそろってから話すほうが、冷静に進めやすくなります。 Q. ポイントの重みづけは、どう決めればいいですか? A. 厳密な基準を最初から作る必要はありません。「これは重い」「これは軽い」という感覚を2人ですり合わせながら、少しずつ調整していくくらいで十分です。 ## まとめ 今回わかったのは、次のようなことでした。 - 回数だけで見ると37%:63%で偏って見えたが、ポイントで見ると48%:52%とほぼ互角だった - 数え方によって、家事分担の見え方は大きく変わる - 回数ベースの管理は、負担の重さの違いを見落としやすい - 偏りが起こりやすいケースは家庭によって違うので、自分たちの生活に合わせた視点を選ぶとよい わが家が記録を続けている理由は、実はこの数字だけではありません。記録をつけていると、パートナーがどんな家事をこなしているかが自然と目に入るようになります。これが、回数やポイントの数字以上に、日々のモヤモヤを減らしてくれている気がします。 家事の記録を自動でポイント化してくれるLoGoodのような仕組みを使うと、こうした振り返りを毎回自分で計算しなくても続けやすくなります。気になった方は、[LoGoodの公式サイト](https://www.logood-life.com/)から無料で試してみてください。